ご本人ではなく配偶者より、障害年金のご相談がありました。

ご本人は、勤務先の人間関係が原因で抗うつ神経症を発症しましたが、家計に不安を感じた為、仕事を続けておりました。しかし、配偶者の入院やペットの病気などにより、心労が重なり症状が悪化しました。
その結果、就労だけでなく日常生活を送ることも困難となりました。
配偶者自身も病気のため休職中で収入が減少して困っていたところ、障害年金の制度を知り、受給を希望することとなりました。

ご本人は、他人に会うことに苦痛を感じているため、ヒアリングシートを用いて丁寧にやり取りを行いました。

通院していた医療機関の数が少なく資料が揃っていたため、「遡及請求」を行うこととしました。

障害認定日がはっきりしており、請求前から健康状態が良好でなく障害等級に該当する旨を主張しました。

事後重症請求として、障害基礎年金2級と決定されました。

通院していた医療機関の数が少なかったり、通院していた医療機関が多いとしても障害認定日の資料が揃っていれば、遡及請求をすることができます。

今回は、当時のカルテに症状が軽く記載されていたため、遡及については残念な結果をなりましたが、遡及分が認められなくても、そのまま現在分の審査も同時に行ってくれますので、可能な限り請求をご検討されてみてはいかがでしょうか。